土砂災害とは、山やがけがくずれたり、くずれた土砂が雨水や川の水と混じって流れてきたりすることによって人命が奪われたり、建物を押しつぶしたりする災害のことです。
発生原因
土砂災害の発生原因には、「大雨」、「地震」、「火山の噴火」などがあります。
土石流
大雨などが原因で山や谷の土・石・砂などが崩れ、水とまじってどろどろになり、一気に流れ出てくる現象です。破壊力が大きく、速度も速いので、大きな被害をもたらします。
八王子市で発生した土石流(令和元年)
地すべり
比較的ゆるい傾きの斜面が、雨や雪解け水がしみこんだ地下水によって、広い範囲にわたってすべり落ちていく現象です。家や畑などもいっしょに、地面が大きなかたまりのまま動きます。地すべりが動く速さは、ふつうは目に見えないほどゆっくりですが、一気に動くこともあります。また、1つの場所で何十年にもわたって少しずつ動く地すべりもあれば、地震などがきっかけで突然起こる地すべりもあります。
地すべり防止区域(奥多摩町)
がけ崩れ
急な斜面が突然崩れ落ちる現象です。雨水ががけにたくさんしみこんだことが原因で起きたり、地震のゆれによって起こったりします。一気に大量の土砂がくずれ落ちてくるため、がけの下にいる人は逃げ遅れることが多いです。
板橋区で発生したがけ崩れ(平成28年)